油断大敵

今日は本来の授業最終日でしたが、昼休みに電話がかかってきました。
「もしもし、ちょっとよろしいですか?」と、あくまで事務的に聞いてきたので、てっきり間違い電話かと思って、「○○の携帯ですが」と名乗ってしまいました。それを確認したのか、相手は「もしもし○○さん、ちょっとすみませんが、出会い系サイトの利用料金が…」と切り出してきました。そのまま反射的に通話を切りました。相手も一度は折り返して電話してきましたが、留守電すら入っていませんでした。

僕は出会い系サイトを利用したこともないし、明らかにこれは架空請求の電話でしょう。本当に用事があるなら最初からこっちの名前を言ってくるでしょうし、電話ではやり取りにも不安が残ります。

ここで読者の中に「もう少し話したらさらにネタになったんじゃないか?」と疑問を抱かれる方がいらっしゃるかもしれません。確かにそれは間違いないし、個人的にはやってみようと思っていたのですが、実際にかかってくるとなかなかできるものではありません。僕は以前、大学に出没している怪しげなサークルに声をかけられたときに、「ちょっと突っ込んでみるか」と思って、結局は相手の話術に乗りかかっている自分に気づいてあわてて逃げた、という経験があります。きっちり対抗しようと思ったら、しっかりと心の準備をすることが必要ですが、電話にしろ勧誘にしろ、相手はいわば「プロ」なのに対するこっちは突然受けてびっくり、ということになっているので、相当な覚悟がなければ取り合わないのが賢明です。

あと、相手も「仕事」なので、下手な鉄砲方式で電話を掛け捲っています。少しでも脈があるところなら食らいついて物にしようとしますが、もともと取り合わなかったところに労力をかけても結果は見込めません。つまり、あっさり断ってしまえばそれ以上手を出しては来ないでしょう。

ただ、最初に名乗ってしまったのはちょっと失敗かなと思っています。相手は電話番号以上に情報を知らないわけですから、情報をどれだけ引き出せるかも勝負な訳です。まともな請求なら、最低限こちらの名前・住所は知っていてしかるべきなので、それを聞いてきたらどう考えてもおかしいです。あと、本当の用事なら留守電にちゃんと残していくでしょうが、詐欺師としては考える時間を与えてしまえば負けなので、直接話せないならけっこうすんなり引き下がる気がします。