画像 in TeX

卒業論文の執筆を始めたのですが、この前の日記で書いたGoogle日本語入力とWord2000の相性問題もあるし、もともとTeXで書く方が好きなので、本文はTeXで書き始めました。

TeXだと、数式は綺麗に書けるし、章番号や参考文献なども自動で処理してくれて便利なのですが、ひとつ面倒なのが他のファイルの取り込みです。そもそもTeX本体には画像を処理する機能はまったくなくて、スタイルファイルとプレビューアでなんとか処理しているような感じです。そのため、直接バイナリを貼るような芸当は絶対にできません。OLEで何でも取り込めるWordでは考えられない問題です。

そもそもがEPSを吐いてくれるものなら、わりあい簡単に貼り付けることができます。グラフは専用のソフトで描いて、EPS出力を使ってTeXに取り込んでいます。

で、困ったのがjpegの写真です。最近のPostScriptだとjpeg画像を扱えるらしいので、対応したソフトでjpeg入りのEPSに変換して、TeXに貼り付けたところ、表示は特に問題なくなされました。ところが、それをdvipdfmでPDFにしてみると、異常にサイズが膨らんでいます。問題のjpeg画像2枚以外はほとんど中身がない状態なので、原因は画像の圧縮が途中で解かれている以外になさそうです。

容量が大きいのは面倒なので、なんとかならないかと調べるうちに、解決法を見つけました。

  1. まず、jpegファイルをCreateBB(dvioutに付属)にかけて、*.bbファイルを作っておきます。
  2. 文書ファイルでは、graphicxパッケージの引数を変えて、\usepackage[dvipdfm]{graphicx}としておきます。
  3. そして、画像ファイルを指定する代わりに、\includegraphics{hoge.bb}と、bbファイルを指定します。

これだけしておけば、画像は圧縮されたままPDFに入り、容量が爆発することもなくなりました。dvipdfmで処理するだけでなく、dvioutでも問題なく見られました。ただし、CreateBBでjpegを扱うには、対応したSusieプラグインが必要になります。