ぎりぎりセーフ

今日は札幌の宿を出発、大谷地車両基地を見学してその後函館へと向かいました。
今日は宿を出発して、まずはすすきのまで歩いて市電に乗ります。のんびりと市街地を進みながら一周して西四丁目。ここで乗り継ぎ券を買って降車し、地下鉄の大通駅へ。そこから東西線大谷地まで移動します。ここが集合場所なのですが、まだ時間があるので人がそろっていません。そこで地上へ出て、旅行貯金とちょっと買い物を済ませ地下に戻ります。

集合時間が迫ってくると徐々に人も集まり始めましたが、どうもJRが遅れているらしく、しばらくして全員そろったので大谷地の基地まで移動することに。しばらく歩くと横にシェルターに入った連絡線が並行してきて、東車両基地に到着。表には「札幌市高速電車」と書いてありました。

説明を受けてみると、ランニングコストとしてはタイヤは減るとはいえ安いものだし、車輪用の焼きばめや削正の設備もいらないので大して変わらないとのことでした。また、電気は第三軌条からとって、案内軌条に返すということでした。

説明が終わると車庫の中に進んで、まず目にしたのが6000系の解体作業。いまは規制も厳しいので、アスベストを除去するのに厳重な管理が必要、とのことでした。そして台車が置いてあり、案内輪は地面に垂直なので全く溝のないタイヤになっていて、しかも手で軽く回るようになっていました。車軸が複雑になるのを防ぐため、M台車についてはモーターが左右別に4つついていました。負集電用のコレクターも確認しました。あと、意外に飛込みが多いのだそうで、台車への巻き込み防止のため柵もついていました。

さらに移動して留置線へ。この基地では手前の駅から無人で回送しているため、乗務員のための設備はないのだそうです。車内に乗ったり、(もちろん許可を得た上で)ドアを動かしてみたりといろいろしました。新しい編成では防災上の理由により貫通扉が必要になってしまい、そこで風が吹き抜けなくなるのでかなり不評だそうです。

記念撮影と挨拶をしたところで解散。僕は一目散に駅へ向かって走り始めました。実は次に乗る予定の列車は新札幌12:30発。先輩の方も同じコースを考えていたので乗換案内で調べていたのですが、タイムリミットは大谷地12:18という結論。先輩は地下鉄乗車を諦めタクシーを呼んでいましたが、僕は列車に間に合わない覚悟で地下鉄の駅へ*1。12:18を過ぎてからは、歩くあいだに軽く走るくらいのペースで駅まで戻り、切符を買ってホームに下りるとそこには電車が。乗った所でドアが閉まります。これは1本後の12:24発でしたが、新さっぽろ到着はあと3〜4分かかるようです。新さっぽろの乗り換えは事前に5分かかるという情報を仕入れていたので、不安になりながら運命の新さっぽろ。DASH!!

エスカレーターを駆け上がってJRの新札幌駅に着くと、乗るべき特急は「改札中」の表示が点滅中。札幌市内発の乗車券で自動改札を抜けてホームに上がると、そこには先輩の姿が。タクシーでもかなりギリギリで、1〜2分の遅れに救われた格好だということです。何とかかんとかスーパー北斗に乗り込み、自由席に座ります。そして1時間ほど進んで、東室蘭に到着。

ここでも乗り換え時間はごくわずかなのに、隣のホームまで移動が入ります。発車すると単行の気動車は電化複線の室蘭本線をのんびり進んでいきます。室蘭に着いても折り返し8分なので往復の運賃を精算してジュースを買うのがやっとでした。そのまま同じ線路を戻って東室蘭。少し時間があるので、コンビニで食料を仕入れておきます。

北斗の指定席に乗ると、なんと隣が先輩の方。全く別個に席を取ったのにこうなってびっくりしました。進む学科の話などをしながら、北斗は険しい海岸線を、単線と複線を織り交ぜつつ進んでいきます。しばらくすると、1本前の特急で一緒になった先輩が登場。なんでも、途中で降りて写真撮影などをしていたそうです。そのまま進んで函館に到着。自分のきっぷは津軽海峡線経由で五稜郭までしかないので、改札に行って200円を払い脱出。

集団で宿に移動しましたが、今夜の宿は鉄分過剰のライダーハウスhttp://www.karamatsu-train.co.jp/house/index1.html。とりあえず、ベッドは寝台みたいな番号が振ってあるし、サボやら電停の標識やら、さらには謎の廃車体が転がっていたり、鉄道ファンが常備されていたりと、すごい雰囲気をかもし出しています。

ひとまず宿に荷物を置いたところで、夕食を食べようと出かけることに。ふらりと進むと屋台村のような所が見つかりましたが、ラーメン屋は2軒しかないので、適当に分散して入ることに。塩ラーメンを平らげてからは、また集団が離合集散を繰り返し、20分に1本ぐらいまで減ってしまった市電で谷地頭へと向かいます。念のため、帰りの時間を確認しておくと…なんと終電まであと数本。仕方がないので、適当に電車の時間を見つつ入浴することとなりました。

しばらく歩くと、市営谷地頭温泉がその威容を現しました。施設はかなり立派なのですが、これで390円とはありがたい。ただ、冬場の寒さを反映してか、浴槽の温度は「低温 43度」、高温はなんと45度となっています。これでも水を入れて源泉から温度を下げているのだそうです。また、本来の意味で鉄分豊富な温泉で、タオルも茶色く染まるし、入った後の体もぬめっていました。

電車で宿に戻ると、廃車体の中で酒盛りが始まっていました。

*1:せっかくだから、札幌市交通局に全線乗ってしまいたかったのです。