田園都市線 その2

今日はなんとなく曳舟まで出かけましたが、東急田園都市線の問題が見えてきたような気がします。


首都圏では相互直通が盛んですが、両側で乗り入れている地下鉄は半蔵門線日比谷線、千代田線、東西線南北線、都営浅草線、名古屋の鶴舞線があります。

このうち、日比谷線には東横線伊勢崎線と通り抜ける列車は存在しません。また、千代田線では小田急とJRの車両が地下鉄を抜けて反対側まで直通できるようになっていません。東西線でも東葉高速車は中野までしか入れませんし、津田沼直通も朝ラッシュだけです*1

このように物理的な理由で直通列車が少なくなっている場合は、必然的に地下鉄の両側に折り返し設備が必要になります。先ほど出なかった鶴舞線も、上小田井で大半の列車が直通せず折り返すほか、赤池でも直通列車は半数程度です。浅草線泉岳寺と押上で全方向折り返せるようになっています。

残りは南北線半蔵門線ですが、南北線埼玉高速部分は別事業者による延伸なので、実質的には相互直通と言った感じではありません。半蔵門線の渋谷側も折り返せる構造ではなくて、ほとんど同一の路線として直通していきます。これはこれで何も問題ありません。

ところが、半蔵門線東武から列車が入ると、押上ですら折り返せず、その先の折り返し駅もことごとく渋谷からの列車用なので、田園都市線に直通するほかなくなります*2東武でダイヤが乱れても、直通運転をあっさり止めることができないので、田園都市線にすぐ響いてしまいます。

*1:西船橋に中間ラッチをつける話が上がっていますので、この直通も廃止される可能性があります。

*2:渋谷駅など、折り返しをやろうと思えば不可能ではありませんが、本線を支障するためかなり難しいです。