涼宮ハルヒの変哲

涼宮ハルヒ(アニメ)を全部見ましたが、見れば見るほど謎が増えてきました。
今回はその謎を、ちょっと変わった視点で見てみようかと思います。


話は外れますが、高校時代、僕は「何の変哲もない」とは程遠い私立の男子校に通っていました。それこそ普通の高校では変人に該当するような人間が山のようにいましたが、その中でも「白い珍獣」などと呼ばれるような変人でした。そんな変人が、ハルヒの「変人」というところに注目して考えていきます。

僕の場合、変人になったきっかけなんてものは最初から記憶になかったでしょうが、小学校で塾に通っていた頃にはもう変人扱いでした。一方涼宮ハルヒについては、小学校6年生の球場での体験で世界の見た目が変わってしまったと本人が語っていました。「3年前の七夕」に何があったかは知りませんが、時期的に考えてもここで大きな転換点を迎えたことは間違いありません。

変人はネットゲーマー以上に一方通行性が強く、一度変人になってしまうと

  • 周囲の人間関係が完全に入れ替わる
  • 本人の気持ちも完膚なきまでに切り替わる*1

こうでもしない限り「変人」の看板を下ろすことはできません。僕の場合、後の条件が完全に無視されたため、大学に行っても特に変化はありませんでした。

西宮市では高校が総合選抜なので、公立を選ぶとキョンのように「大した感慨もなく」高校生になってしまいます。人間関係も再構成されたりする訳ではないので、涼宮ハルヒの「変人」評もそのまま高校まで引き継がれています。

変人になってしまうと、受ける目線さえ気にしなければ*2、何をしても「あいつだから」と深く追求されることもなく片付くようになります。これはこれで過ごしやすいのですが、しばらくしていると周囲から気にも止められなくなります。

ここを乗り越える道はいくつあって、素直に行けばそのまま放置でも何もかまいません。さらに強力なネタに突き進む道もあります*3。ただし、通常人に戻る方向は閉ざされています

*1:深層意識レベルまで書き換えが必要だと思います。

*2:ハルヒとしては大真面目だから周囲は気にしていない、というのは憂鬱Iの着替えでも見えています。

*3:僕の「オタク萌え」も最初はネタでしたが、いつの間にか本気になっていました。