旅にでも行こうか

今日は18きっぷを使って銚子電鉄に乗りに行きました。
まずはいつもどおり田園都市線錦糸町まで行けば乗り換えは1回で済むのですが、地下鉄代を払いたくないので渋谷で山手線に乗り換え、品川から横須賀・総武快速線に乗り換えました。最初に来たのは東京行きで東京からの接続が津田沼止めなのでこれは華麗にスルー。次の直通千葉行きに乗りました。

何か雰囲気の暗い東京トンネルを脱出して、総武快速線を快走して千葉に到着。ここから銚子に行くには、成田線総武本線の2ルートあります。成田回りのほうが先に出るのですが、銚子電鉄はどちらでも同じ電車になります。後々のことを考え、最初は総武本線で進むことにしました。来た電車が211で少々へこみましたが、E217のボックスより座り心地はよかったです。しかし、千葉の次を出るともう農地が見えてきました。次の駅がモノレールとの乗換駅だとは信じられません。その駅の周りだけはさすがに都市化していましたが、そこからは急激にのどかな風景となりました。交換待ちで思いのほか時間をかけつつ銚子に到着。

銚子駅のホームの片隅にある銚子電鉄の乗り場に行ってみると、電車の中は超満員。もはや完全に春となった陽気と、冷房のない*1車両もあいまって、かなり暑くなってきました。誰かが窓を開けてくれて、涼しい風を浴びつつ電車は進んでいきます。

人が多いので車掌が回ってきて、切符を売っています。ここで全線1日フリーの乗車券「弧廻手形」を購入。全線往復と同じ値段で濡れ煎餅のおまけつきです。切符も買えたところでふと乗っている人を見ると、「クラブツーリズム」のバッジ。どうも団体旅行者のおかげで超満員になっているようでした。普通の団体旅行では一般客にまぎれて電車で移動というのは行程としてありえないので、銚子電鉄自体が観光地になっているということなのでしょう。さらに、上の広告を見ると、「銚子電鉄サポーター募集」の広告。路線維持のために支援してくれる人を集めているということなのですが、広告に書いてあるのがどう見ても美少女で、しかも胸元には「1001」と、銚子電鉄の車両を擬人化したものでした*2。さらに奥には「乗りつぶしオンライン」の広告が出ていました。

団体客が犬吠で降りて、終点は次の外川。外に出て歩こうとも思ったのですが、電車がすぐに折り返すので、改めて乗って犬吠へ。引換券で濡れ煎餅をもらってみると、これがまたおいしい。ふらふら歩いて犬吠埼まで出てみましたが、いままで見たことのある海はたいてい瀬戸内海や日本海なので、太平洋に面したこのあたりの海は波が砕けて真っ白で、かなりダイナミックに見えました。歴史ある灯台を眺めつつ、何気なく下を見ると、なんと破壊された遊歩道が転がっていました。自然界の力に負けたということでしょう。

乗ってきた電車から1時間後の電車で銚子に戻っていきます。今日は地元の中学生も結構乗っています。電車はコトコト進んでいきましたが、笠上黒生駅の手前で一時停車。どうやら向かいの電車が来ていないためのようで、駅に着くと終点側のスタフと仲ノ町までの通票を交換して発車。仲ノ町でいろいろなものを積みおろしてから銚子に到着。最初に開通した時の銚子「遊覧」鉄道という名前がぴったり来るような路線でした。

銚子からは行きとは違う成田線経由の千葉行きに乗車。これまた211でした。そして千葉…まで行かずに成田で成田線に乗り換え。成田駅成田線ばかりが4分岐しています*3我孫子方面は、事実上常磐線の支線になっているので車両もE231が来ました。これまたのどかな景色が続いて我孫子に到着。

我孫子からもあえて下り線に乗って進みます。今度3月のダイヤ改正から常磐線にもグリーン車が入りますが、グリーン車としての運用開始までは普通車として自由に乗れるので、せっかくだから体験しようと思って乗ってみました。席自体はいいのですが、席が少々硬いのと新車のにおいがするのがいただけませんでした。ゆったりと進んで土浦に到着。土浦駅が今でも貨物を扱っていたことにびっくりしました。

何もすることはないけれど、とりあえず改札を出てみると、「柏〜船橋経由の乗車券は、3月17日をもって発売を終了いたします」との案内が。東武野田線経由の通過連絡が終了する模様です。帰りもしつこくグリーン車に乗って上野、そのあとは京浜東北→総武緩行で御茶ノ水に出て夕食を食べ、中央特快で八王子、横浜線長津田を回って帰宅しました。

新規乗車区間

総武本線
千葉〜銚子、81.3km
銚子電鉄
全線、6.4km
成田線
松岸〜成田〜我孫子、95.2km

*1:だがそれがいい

*2:調べてみた所、Team2chが提供しているとのことでした。

*3:但し、成田空港方面の分岐は駅から2kmほど先です。